RBC Hb Ht(赤血球)【検査項目解説】
管理人のMARUKUです。
今回は赤血球について解説していきます。
赤血球の役割
赤血球の主な役割は酸素の運搬で酸素を体の各組織に、二酸化炭素を肺へ運搬します。 この酸素の運搬は主に赤血球中にあるタンパク質の一種であるヘモグロビンで行われています。
赤血球の寿命は120日間で役割を終えたあと、脾臓などでマクロファージにより貪食され崩壊します。
2.基準値
基準値は以下の通りです。
男性:400万/μl~550万/μl
女性:350万/μl~500万/μl
男性:14~18g/dl
女性:12~16%
男性:40~50%
女性:35~45%
白血球数(WBC)でも説明しましたが、血液の量は体重により異なるため
男性と女性では若干基準値が異なってきます。
3.赤血球項目の種類
赤血球の検査項目はいくつかありますが今回は 下記の3つを解説します。
RBC(赤血球数):血液の一定体積中にどのくらい赤血球があるかを示した数
Hb(ヘモグロビン):赤血球中にあるヘモグロビン量
Ht(ヘマトクリット):血液中の赤血球容積の割合
この3つは種類こそは違いますが1つが下がると比例して3つとも下がります。
4.補足:血液はなぜ赤いのか
赤血球が赤いのは理由があります。
赤血球が赤く見えるのは、細胞質中にヘモグロビン(血色素)を含んでいるためである。
酸素と結合したヘモグロビンは鮮赤色、酸素と結合していないと暗赤色となる。
なので動脈血は鮮赤色、普段、健康診断なので採血する静脈血は暗赤色に見える。
異常値
高値:真性赤血球増加症
赤血球がどんどん増えてしまう病気です。
白血病に比べそこまで重い病気ではありませんが、治療は瀉血(血を抜く)などしないといけません。
貧血といっても女性で多い鉄欠乏性貧血や白血病などの血液疾患まで多く種類があります。
6.まとめ
今回はRBC Hb Ht(赤血球)を解説しました。
まとめると
赤血球は血液中に含まれる細胞の中で最も数が多いです。
健康診断でも白血球や血小板に比べひっかっかる場合も多いです、印象では鉄(Fe)が足りない鉄欠乏性貧血が一番多いですかね。