HbA1c【検査項目解説】
管理人のMARUKUです。
今回は甘いものが大好きだったり、生活習慣が乱れがちな糖尿病予備軍の方は是非知ってもらいたいHbA1cについて解説します。
HbA1cとは?
HbA1cは「過去1~2ヶ月前の長期血糖コントロールの指標」です。
その場で血糖値を測定しても食事や運動などの影響を受けやすいので信頼性のある値が測定できません。
しかしHbA1cはそのような影響を受けないので、いわゆる「糖尿病」の診断に適しています。
基準値
4.3~5.8%が基準値です。
6.0%を超えると要精査という感じですね
異常値
先ほど6.0%を超えると要精査と書きましたが、これが8.0%を超えると糖尿病の合併症の可能性が出てきます。
具体的には失明や腎障害による透析など様々な影響がでてきます。
6.0がイエローゾーンだとすると8.0はレッドゾーンですね。
補足:本当に怖い糖尿病
糖尿病なんてたかが1疾患でしょ?と思っている方が多いと思いますが、これがめちゃくちゃ怖い病気です。
一番は異常値でも少し書きましたが「合併症」です。
治療をせずに放っておくと、両足の違和感から始まり、視力低下、腎不全、心筋梗塞や脳梗塞にもなる可能性があります。
また癌の発症も糖尿病だと高い(健常人の1.3倍)とも言われています。
このような状態になってから治療を開始しても手遅れなケースが多くHbA1cが高い場合は糖尿病を疑い早期治療をおすすめします。
まとめ
今回はHbA1cについて解説しました。 まとめると
私も検査技師業務の傍ら糖尿病の指導もやっており、いろんな糖尿病患者の方の話を聞いたりしてきましたが、やはりアルコールや煙草などにより生活習慣が乱れている方が多いです。
患者の中には1日3リットルのビール飲んでいる患者の方もいました。
それが原因だとわかっていてもなかなか自分自身に染みついてしまった生活習慣は変えることができず、苦しんで苦しんで治療をされている方がたくさんいます。
年齢が上がると共に生活習慣を気にかけましょう。